体たらくなボクのお金日記

お金に関するIQをブログを書きながら上げていきたい。そんなボクが自己資金を溶かしながら体当たりで投資を学ぶ。とりあえず超弩級の初心者なので間違えて解釈しているところは広い心で笑ってやってください

【第2回】財務状況のチェックから危険な株を回避する【ファンダメンタルのお勉強】

前回は割安株(バリュー株)と成長株(グロース株)について勉強しました

 

今回は四季報から分かる財務状況から危険な株を回避する方法について学びたいとお思います。前回に引き続き教科書は、「株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書」です

 

 

財務状態をチェックするポイントはいくつかあります。四季報から分かる財務状況のチェックポイントは以下の7つです。順を追って見てみましょう

 

 

自己資本比率(株主持分比率)が低くないか

まず確認したいのが、「自己資本比率」です。自己資本比率とは、総資産における自己資本の占める割合を表しています。

 

自己資本とは、貸借対照表純資産の部の「株主資本」と「その他の包括利益累積額」の合計です。

 

この自己資本比率が高いほど企業の安全性が高いといえます。

自己資本比率の目安についてですが、

 

80%以上:優良

50%以上:合格点

20%以下:リスク高

 

とみなします。

有利子負債が多くないか

有利子負債とは、「貸借対照表の負債項目のうち、利子を支払わなければならないもの」のことです。具体的には、借入金や社債のことです

 

倒産の原因の多くは、借金を多く抱え返済できなくなるものによるものです。その為、有利子負債が多い企業は当然倒産リスクが高まります。

 

ただし、有利子負債が多くても、キャッシュを確保していれば資金繰りに支障をきたすリスクは少ないと見てもいいでしょう。借金をしていても、同時に返す体力があるわけです。

 

四季報には「現金同等物」として、現金や換金が容易な短期投資を合計した金額が記載されています。この「現金同等物」と有利子負債を比較したときに、「現金同等物」の額のほうが大きければ倒産のリスクは少ないと見ていいでしょう。逆に「現金同等物」よりも「有利子負債」が大きければ、手元にキャッシュが少ないことを意味するので、倒産のリスクが高いといえます。

 

では「有利子負債」がゼロ(=無借金)であれば安全なのか?というと、必ずしもそうではありません。たとえ無借金でも赤字続きの会社であれば、キャッシュが減り続けていることになります。このような企業には注意を払う必要があるでしょう

 

営業キャッシュフローがマイナスになっていないか

営業キャッシュフローとは、営業によって稼ぎ出したキャッシュのことです。この「営業キャッシュフロー」がプラスであれば、業績面から見て好ましい状態です。

 

逆に営業キャッシュフローがマイナスという状態は、営業赤字と同じ事です。

 

ただし、営業キャッシュフローは業種によっては景気変動に左右されやすい指標になります。景気の悪いときには目をつむる必要があります。ただし、「2期連続の営業キャシュフローのマイナス」ということであれば、そもそもの企業の収益力に問題がある可能性が低くないため、投資の対象から外すことを検討した方がいいでしょう

 

累積損失がないか

貸借対照表の純資産の部に計上された、過去の利益の累積の値を「利益余剰金」と言います。この数字が高いほど、多少の赤字にも耐えられること出来ます。

 

一方この利益余剰金が「▲」で表示されていると、過去の累積利益がマイナスであることを意味しています。つまりこの企業は、過去の累積利益が赤字であるということになるので、将来の業績面でも不安定になりそうだ。と推察できます。

 

このような銘柄は安全面を重視するのであれば、投資対象から外したほうが良いでしょう

債務超過になっていないか

債務超過とは、資産よりも負債が大きい状態を表しています。自己資本が▲表示になっている企業の状態は「債務超過」に陥っており、資産をすべて売却しても借金を返済できない状態ということが出来ます。

 

債務超過は倒産リスクの観点から見ても、非常にリスクが高い状態です。この債務超過が2期連続で続いてしまうと上場廃止になります

 

安全面を重視する場合、債務超過に陥っている企業には投資をしないほうが懸命でしょう

赤字続きでないか

赤字が続いている場合も注意が必要です。多少の赤字続きであれば財政面がしっかりしていれば問題はありませんが、何年も赤字が続いている場合純資産が減っていき財政状態が悪化してしまいます。

このような銘柄には注意が必要です

継続企業の前提に関する重要事象の記載がないか

会社概要に「継続企業の前提に重要事象」や「継続企業の懐疑注記」と言う記載がある場合は要注意です。このような記載がある場合は倒産リスクが高いと判断出来ます。

 

企業努力により経営破綻のリスクが存在する場合、このような記載がされるので注意が必要です。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?四季報からサラッと分かる財務状況の指標について7つお届けしました。投資するにあたって事前にチェックすることでリスクを回避したいですね。

 

次回は決算書に関連した具体的な指標について深掘って勉強したいと思います。

それではまた!